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参加は、一般と出演者・スタッフ合せて約20名でした。「ツシマヤマネコのいる島の環境保全と国境の島対馬の紹介」というテーマで、講師は、対馬市役所上県地域活性化センター地域支援課の前田剛氏にお願いしました。
ビデオで天然記念物の固有種、ツシマヤマネコを保護するアクティブレンジャーの活動が紹介され、前田さんがレンジャーに応募して対馬に移住し、市役所職員になった経緯を話していただきました。
前田さんは、休みの日は農作業をやり、レンジャーの任期が切れた後も島に残るため、本当に考え抜き努力されたとのことでした。
ヤマネコの罠を止めてもらうために地元の方のもとへ何回も通って辛抱強く説得するなど、その真摯な姿勢が認められての現在と思います。好きなことは釣りと島の北端に行って対岸の半島を見ることで、釜山の花火大会は8万発の圧巻だそうです。
同じく市役所農林水産課の梅野加寿人氏は、釜山・対馬間の高速船就航やビザ免除で韓国からの来島者が急増していること、リーマンショック後の世界同時不況で観光需要が落ち込んでいることなどが、資料を元に説明されました。日本本土より韓国からの観光客の方が多くなっているなど、国境の島ならではの事象を知る貴重な機会となりました。
自己紹介タイムでは、しまのがっこう恒例の島のお酒の試飲で盛り上がりました。
対馬はいま、「地域おこし協力隊」制度を活用して若者の誘致が進んでいます。国境の島で活躍されている前田さんの事例は、島暮らし、田舎暮らしを考えている多くの方々の参考にきっとなると思います。
今回のプロデュースは離島キッチンの佐藤さんでした。前田さんを紹介していただいて感謝です。
※第4回のしまのがっこうの授業風景を、まさのブログに掲載していただきました。
前田さんのブログ 「対馬佐護日記」
http://sagoku.exblog.jp/