島交流の会/しまのがっこうは、本年も島の元気を応援してまいります。
     ご支援よろしくお願いいたします。

2011年01月31日

対馬しまのがっこうの報告

 かごしま・島交流の会は、2011年1月28日、「しまのがっこう 第4回 対馬」を開催しました。会場は、第1回と同じ浅草のLwP asakusaでした。
 →イベント案内

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 参加は、一般と出演者・スタッフ合せて約20名でした。「ツシマヤマネコのいる島の環境保全と国境の島対馬の紹介」というテーマで、講師は、対馬市役所上県地域活性化センター地域支援課の前田剛氏にお願いしました。

 ビデオで天然記念物の固有種、ツシマヤマネコを保護するアクティブレンジャーの活動が紹介され、前田さんがレンジャーに応募して対馬に移住し、市役所職員になった経緯を話していただきました。

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 前田さんは、休みの日は農作業をやり、レンジャーの任期が切れた後も島に残るため、本当に考え抜き努力されたとのことでした。

 ヤマネコの罠を止めてもらうために地元の方のもとへ何回も通って辛抱強く説得するなど、その真摯な姿勢が認められての現在と思います。好きなことは釣りと島の北端に行って対岸の半島を見ることで、釜山の花火大会は8万発の圧巻だそうです。

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 同じく市役所農林水産課の梅野加寿人氏は、釜山・対馬間の高速船就航やビザ免除で韓国からの来島者が急増していること、リーマンショック後の世界同時不況で観光需要が落ち込んでいることなどが、資料を元に説明されました。日本本土より韓国からの観光客の方が多くなっているなど、国境の島ならではの事象を知る貴重な機会となりました。

 自己紹介タイムでは、しまのがっこう恒例の島のお酒の試飲で盛り上がりました。

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 対馬はいま、「地域おこし協力隊」制度を活用して若者の誘致が進んでいます。国境の島で活躍されている前田さんの事例は、島暮らし、田舎暮らしを考えている多くの方々の参考にきっとなると思います。
 今回のプロデュースは離島キッチンの佐藤さんでした。前田さんを紹介していただいて感謝です。

※第4回のしまのがっこうの授業風景を、まさのブログに掲載していただきました。

前田さんのブログ 「対馬佐護日記」
http://sagoku.exblog.jp/
 
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2011年01月30日

種子島しまのがっこうの報告

 かごしま・島交流の会は、2011年1月22日、新宿区の水上飛行機開発事業協同組合事務所で、「しまのがっこう 第3回 種子島」を開催しました。
 →イベント案内

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 講師のかごしま・島交流の会の高田さんから、歴史、観光、特産品など、種子島の詳しい紹介がありました。鉄砲とロケットしかないと一般に思われているが、種子島には日本一きれいで長い島の海岸や洞窟、マングローブの自生地、広々としたサトウキビ畑、ヤクタネゴヨウ松など天然記念物、日本一栽培の古い赤米と由来の神社など、見どころはたくさんある。近年人気の安納芋や日本で一番早い出荷の種子島茶など農産品と水産品も豊富。種子島は恵まれており、島人が食べられないということはなかったとのこと。

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 子どもの頃遊んだエビ・カニ取りはいまでもできるそうで、豊かな自然は体験ツアーに適している、サーファーも多く移住者も増えていると、写真や資料を元に熱心な説明がありました。
 当会代表の鮫島さんとの二人の種子島出身者による種子島弁の会話は、薩摩弁に似ているところもありましたが、流石にわからない言葉だらけでした。江戸時代の種子島は薩摩の支配下と思われているが、本当は種子島家の方が島津家より格式が上で実質的に独立していたと、島育ちの矜持ものぞく授業でした。

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 この日は島好きな方が15名ほど集まりました。前から島ファンだったというご家族は小・中学生3人の女の子と一緒の参加でした。島おこしのアイデアを提案してという主催者の注文にも、参加者からユニークな回答が寄せられました。
 
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2011年01月18日

「しまのがっこう 第4回 対馬」 入学のお誘い

 島の元気を応援するかごしま・島交流の会は、昨年9月、しまのがっこうを開校しました。
 1回目(与論島)、2回目(口永良部島)、3回目(種子島)に続き、4回目はツシマヤマネコと国境の島、対馬(長崎県)を取上げます。よかったら授業参観だけでもお願いします。
 →イベント報告

ツシマヤマネコ

 しまのがっこう  第4回 対馬
〜日本の島を学び、愉しむ大人の学校〜


●日時: 2011年1月28日(金)19:00〜21:00(18:30開場)
●会場: イベントスペース LwP asakusa
 東京都台東区花川戸2-14-3(浅草駅より徒歩6分)
 以前サンダル屋さんだったビルの1階です。 ≫地図
●ファシリテーター:
 前田剛(対馬市役所上県地域活性化センター地域支援課主事、元環境省対馬アクティブ・レンジャー)
●内 容:
 佐渡、奄美大島に次いで、3番目に大きな離島・対馬。朝鮮半島と九州本土との間に飛び石のように浮かぶ対馬は、かつて、大陸と日本を結ぶ「陸橋」であり、大陸系、日本系、大陸・日本共通系、対馬固有の自然・文化が混在する特異な島です。
 対馬では今、絶滅の危機に瀕するツシマヤマネコ(絶滅危惧IA類)をシンボルとし、森・里・海の保全が一体となった島づくりが進んでいます。「自然との共生」「生物多様性」という現代社会のキーワードを、対馬を事例に読み解きます。

【1限目】 美術科
 対馬の豊かな自然や島でのファシリテーターの生き様をビデオで紹介

【2限目】 社会科
 対馬の地理・歴史。特に、韓国との交流の歴史や今を紹介

【3限目】 理科(島の生物・生態学)
 ツシマヤマネコを通じ、島の生物の素晴らしさ・保全の大切さを紹介

【4限目】 家庭科
 対馬の産品、軽食、ドリンクを味わいながら、対馬での暮らしや魅力を紹介

【課外活動】
 ご希望に応じて、放課後は島談議に花咲かせましょう。

※時間割を変更する場合がありますので予めご了承ください。
 関連情報がこちらにあります。

浅茅湾

対馬の位置図

 しまのがっこうはいわゆる学校ではありません。島を知り、島のことでつながり合い、島についてアクションをおこすことによって、人と島を元気にしようという空間を、私たちは「しまのがっこう」と呼んでいます。
 毎回ある一つの島に焦点を当て、島の宝を掘り起こし、島と島外の人たちの新しい関係を築いていくのが「しまのがっこう」の役割と思います。
 互いに地域活性化の課題や問題点に気付いてもらうなかで、島と都会の人々の交流を深めたいと思います。

●参加費: 1,500円(軽食・ドリンク付)
●定 員: 15名限定。残席少々です、お早目に。(先着順)
●お申し込み・お問い合わせ:
 E-mail shimakouryu@iju.jp
●主 催: かごしま・島交流の会
 http://shimakouryu.iju.jp/
 
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2011年01月07日

「しまのがっこう 第3回 種子島」 入学のお誘い

 島の元気を応援する「かごしま・島交流の会」は、昨年9月、「しまのがっこう」を開校しました。
 しまのがっこうはいわゆる学校ではありません。島を知り、島のことでつながり合い、島についてアクションをおこすことによって、人と島を元気にしようという空間を、私たちは「しまのがっこう」と呼んでいます。

 1回目(9月)の与論島に続き、2回目(11月)は口永良部島をテーマにしまのがっこうを開校しました。3回目は、サーフィン、ロケット、鉄砲、芋、焼酎などで有名な種子島を取上げます。よかったら授業参観だけでもしてください。
 →イベント報告

種子島ロケット射場

 しまのがっこう  第3回 種子島
〜日本の島を学び、愉しむ大人の学校〜


●日 時: 2011年1月22日(土)15:00〜17:30(14:30受付開始)
●会 場: 島カフェ・新宿(水上飛行機開発事業協同組合)
 東京都新宿区富久町31-3 (地図↓)
 http://iju.jp/shimakouryu/shimacaffe_map.html
 地下鉄丸の内線新宿御苑駅より徒歩7〜8分、
 東京医科大学近く富久さくら公園奥、プロペラ表札の家です。
●ファシリテーター:
 鮫島宗政(かごしま・島交流の会代表、種子島出身)、高田博彰(同)
●内 容:
 日本書紀に登場するほどの歴史があり、大きくて人口の多い種子島を1日の授業で理解することは不可能です。・・・ということで種子島シリーズの1回目。
 農業、漁業の盛んな種子島の食料自給率は800%(中種子町)。食べるに困らないといわれる島なのに、人口は半減しました。日本最古の稲作など豊かな農水産品やロケット発射場による税収等が多くある一方で、地域の衰退を嘆く声が絶えません。その種子島の光と影を見つめることから始めましょう。

【1限目】 国語科
 島人同士で話す種子島弁をどこまで理解できるでしょうか?

【2限目】 社会科
 古き懐かしい時代昭和30年代の種子島の生活を紹介します。種子島は、昔から移住者の多い住みよい島でした。そして、高度経済成長期を経て、いまの種子島の問題点を考えます。

【3限目】 美術科
 スケッチ課題の後、種子島の豊かな海と里をビデオで紹介。

【4限目】 家庭科
 種子島の産品、軽食、ドリンクをお楽しみいただけます。お芋のレシピも紹介。

【5限目】 ワールドカフェ
 『こんな種子島に住んでみたい』をテーマにワークショップを行います。島の過去、現在、未来を考える中から、優秀な「島おこしプラン」を提案していただいた方を表彰します(豪華賞品付)。

【放課後】 新年会
 もれなく当たる「お楽しみ抽選会」があります。

※時間割を変更する場合がありますので予めご了承ください。

種子島長浜海岸から見る屋久島
種子島長浜海岸から見る屋久島

 毎回ある一つの島に焦点を当て、島の宝を掘り起こし、島と島外の人たちの新しい関係を築いていくのが「しまのがっこう」の役割と思います。
 互いに地域活性化の課題や問題点に気付いてもらうなかで、島と都会の人々の交流を深めたいと思います。

●参加費: 2,000円(軽食・ドリンク・新年会付、学生は半額)
●定 員: 30名(先着順)
●お申し込み・お問い合わせ:
 E-mail shimakouryu@iju.jp
●主 催: かごしま・島交流の会
 http://shimakouryu.iju.jp/
 
posted by シマオ at 03:12| 鹿児島 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | しまのがっこう案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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