千代田区和泉橋区民館の会場には、20代から70代まで約30名の参加者が集まりました。島にIターンした方が上京して来られたグループもありましたが、多くは在京の島好きな方でした。
前半は、講師の財団法人日本離島センター 調査第二課長 水昭仁氏より、離島振興法(離振法)のあらましや、議員立法で成立した経緯等が話されました。2013年3月末に期限切れとなることから、政党や離島をかかえる自治体の首長、学識経験者など関係者間で改正に向けて議論が進められているとのことです。
離振法は、沖縄や奄美、小笠原等の振興法とともに、島の生活基盤を支えるものとなっています。本土と比べ遅れている各種基盤施設を整備することで、基礎条件を改善し、産業振興を図る目的がありますが、財政再建と地域主権が叫ばれる中で今後どのように離島の振興予算を確保していくかもポイントの一つとのこと。
離振法の改正議論の中で我が国における「島」の重要性が高く認識されていないことは残念、と水氏は語っておられましたが、今日初めて離振法の存在を知ったという参加者も少なくなかったようでした。
島の素晴らしい自然や食べ物が大好きという参加者も、島をとりまく意外な現実を知り、改めて島を応援していくことの大変さがわかったかもしれません。力を合わせて困難を乗り越えるのが本当の島好きという元気な声もありました。
島の政策勉強会は、過疎化・高齢化に直面する離島の活性化策を若者たちや島と都市の住民とともに考え具体的なプランを提言するため基礎から学んでいく場であり、今後も続けていきたいと考えています。共同主催の「新しい公共をつくる市民キャビネット 農都地域部会」の河口共同代表からご挨拶がありました。
後半は、参加者間の交流を図りながら、各自の島への思いや島おこしプランなどを話し合うワールドカフェを行いました。・・・続く。
参考資料:
日本離島センター 「島の将来を考える研究会報告書」(PDF)
(ミナミ)
>>日本離島センター ホームページ
>>新しい公共をつくる市民キャビネット ホームページ
>>農都地域部会 案内ちらし(PDF)