島交流の会/しまのがっこうは、本年も島の元気を応援してまいります。
     ご支援よろしくお願いいたします。

2012年09月30日

水上飛行機セミナーの報告

 島の元気を応援するかごしま・島交流の会は、9月2日、水上飛行機研究会と水上空港ネットワーク構想研究会のご協力をいただいて、「しまのがっこう 第11回 島外編『水上飛行機セミナー』」を開催しました。
 →イベント案内

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 会場は千代田区万世橋区民会館でした。開校式は、島交流の会の青木役員が行いました。
 がっこうの先生は、福本和泰氏(株式会社システム総合研究所インターナショナル代表取締役、水上飛行機研究会)と、轟朝幸氏(日本大学理工学部社会交通工学科教授、水上空港ネットワーク構想研究会)のお二人にお願いしました。

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 1限目は理科として、福本先生による日本の水上飛行機の現状、離島の交通手段、空港整備の問題、航空機の種類と用途、しまのデザインなどのお話がありました。

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 「離島の交流人口拡大には早い交通が必要。人が多く来る島には飛行機、ホバークラフト、ジェットフォイルがあり、海外ではチャーター便も飛び、空港、港湾の受入インフラの整備が進んでいる。世界中の空港は皆儲かっているが、日本はそうでない仕組みにしている。現行の法制度では革新技術に対応できない。空港の運用時間が日本の離島の課題。離島活性化には地元から要望してほしい、どんな飛行機がほしいか?等。多用途の小型機開発のためにULP(ウルトラ・ライト・プレーン、超軽量動力機)だけでなくLSA(ライト・スポーツ・エアクラフト、軽飛行機)免許の新設が有効」など、さまざまなお話をいただきました。

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 2限目は社会科として、轟先生による水上飛行機の可能性と地域が元気になるために交通はどうあるべきかを考える講義がありました。

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 「離島はビジネス客など量も質も需要が少ない。サーブ機やボンバルディア機が飛んでいるが、30席でも80席でも離島路線を維持するのは大変。北海道では地元の自治体が経営を維持している。JACは奄美の自治体が出資している。水上機は離島に適しているが、国産機はなく、水上空港の数も陸上空港に比べて1%に満たない。日本の水上機の歴史は古く、戦前は軍用に開発されていた。戦後も日東航空など水上機路線が多数あった。海外は、例えばバンクーバーではいまも15分毎に飛んでいて、水上空港には複数のターミナルがあり、5〜6社の水上エアラインがある」などのお話がありました。

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 「東日本大震災の復興に水上空港ネットワークを提案している。東北の内陸から海岸へ水陸両用機を飛ばし、アクセス向上で交流を活性化する。産業振興にもつながる。水上機については、元々20〜30年前から小笠原で研究を続けてきた」との説明もありました。

 「ドクターヘリの代わりにならないか」などの質疑応答の後、3限目(放課後)として、交流会を行いました。

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 参加者へのアンケートに、「輸送機にどの様なものが適するか、国産機はどうかと思った。離島の需要や運営が難しいが小型機ならやれるのではないか」、「法整備の重要性や、事業性の検証が必要」、「皆さんの知恵を結集してください」、「水上飛行機や水上空港ネットワーク構想は復興に使えると思う、勉強会を続けてほしい」などの回答をいただきました。

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 離島への交通はとても重要な問題です。当会は水上機の活用方法を考えてきました。水上飛行機についても一般に知られていないことが多いです。
 そこで開いた勉強会でしたが、おかげで、種類や歴史、空港を含めた海外の現状など、たくさん知ることができました。離島では観光や輸送に利用できる、震災復興に役立つ可能性がある、地域で活用するためには課題がたくさんある、レギュレーション改革も必要、などのこともわかりました。
 講師の先生方、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。続きをまたいつかやりたいと思います。

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【参考】
水上空港ネットワーク構想研究会
水上飛行機研究会
水上飛行機開発事業協同組合
posted by シマオ at 15:00| 鹿児島 ☁| Comment(0) | しまのがっこう報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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